ツバメの巣といえば、中華料理で使われる高級食材だということを知っている方は多いと思います。
実はこのツバメの巣、私たちの身体にとっても重要な栄養素をふんだんに持っているまさに究極の美容食材とも言える素材なんです!
そんなツバメの巣の魅力をこの記事では伝えたいと思います!
ツバメの巣とは?
ツバメの巣は「燕窩(えんか)」と呼ばれています。「窩(か)」というのは穴ぐらという意味です。
私たちもたまに見かけますよね、ツバメの巣。
日常的に目にするわけではないので、見つけたらラッキーだなんて言われてたりします。
でも、あのツバメの巣とは別物です。
高級食材として用いられている「燕窩(えんか)」は、東南アジアのごく限られた海岸の断崖に住む、アナツバメが作った巣のことです。
アナツバメが卵を産む前に、唾液を固めて約1ヶ月かけて作られます。
洞窟の中、30〜50mという高さにあります。
現地では、特別な許可を持っているツバメの巣ハンターだけに採取が認められています。
限られた地域、限られた人しか手に入れることができないので、希少価値が高い食材になっています。
形は半月型で6.5〜10cmで、厚みが3.5cmくらいの大きさです。ちょうど子供の手のひらと同じくらいのサイズですね。
ツバメの巣は紀元前から高級料理(薬膳)として用いられてきたと言われています。
ツバメの巣は若返りや美容、滋養強壮という目的で歴代の上流階級の人たちに愛されてきました。
あの世界三大美女と言われている楊貴妃も、永遠の美貌を手に入れるためにツバメの巣を好んで食べていたとされています。
ツバメの巣の効果
ツバメの巣は、漢方医学では「補中益気(ホチュウエッキ)」の効果があるとされています。
「補中益気(ホチュウエッキ)」とは、胃腸の消化・吸収機能を整えて気を生み出し、病気に対する抵抗力を高める薬のことです。
主に、疲労回復、肺結核、吐血、慢性下痢、慢性マラリア、胸の支えや吐き気を治したり、咳・痰を抑えるのに用いられています。
ツバメの巣は非常に高価ですが、中国では非常に人気な滋養強壮アイテムとして利用されています。
滋養効果
血液や栄養の循環を適切な状態にしてくれます。栄養が身体に行き届かなくなると、不調が起こります。
肌のハリがなくなる、くすんできている、たるんできている、特に動いてないのに疲れる、朝が辛い、身体が重い…などいろんな不調がありますよね。
もしかしたらこれらも血液の巡りが悪く、栄養が身体の隅々へと届けられていないからかもしれません。
血の巡りは身体にエネルギーを伝わらせる大事な役割です。
中国の漢方書によれば、ツバメの巣には栄養を補給し、血液や栄養の循環を適正化し、気力を充実させるといった薬効が伝わっているそうです。
免疫機能向上
シアルオリゴ糖が細胞周辺のウイルスや病原菌や毒素などにくっついて、細胞の中に入りにくくして、感染を防ぐことも期待されています。細胞から伝達される情報が誤ったものだったり、きちんと受け取れていないと、間違った反応を身体はしてしまいます。
自分自身の機能を敵だとみなしてしまうことで、不調が起こってしまったりもします。
アレルギーなども同じような症状だといえます。
美容効果
若返りと美容の効果があるとされ、ごく限られた上流階級の女性たちが好んで食べたとされています。
永遠の美貌を求めた楊貴妃には、必要不可欠な食材だったといえますね。
少しでも老化を防ぎたい!これは女性なら誰しもが思っている願いだと思います。
強壮効果
男性ホルモンの分泌効果があるとされています。
ベトナムの皇帝が体調を壊して性的不能になった時、毎日3杯のツバメの巣スープを飲み続けたところ大復活をとげ、たくさんの子供に恵まれたという話もあるようです。
実際にツバメの巣を投与することで、血中テストステロン(男性ホルモン)の濃度が上昇するというデータも存在します。
ツバメの巣の効果の理由
なぜセレブたちが好んでツバメの巣を食べてきたのか、その究極的なパワーの理由が最新の研究でわかってきています。
私たちが健康な生活を送るために必要な「糖鎖」という物質に注目が集まっています。
その糖鎖のために必要な栄養が「糖鎖栄養素」です。
ツバメの巣はこの「糖鎖栄養素」を多く含む食材なのです。
糖鎖についてはこちらの記事を参考ください⬇︎
糖鎖をケアするためには、8つの糖鎖栄養素を不足させないことが大切です。
その糖鎖栄養素をバランスよく含んでいるのが天然素材のツバメの巣だと言われています。
8つある糖鎖栄養素の内、ツバメの巣には6つが含まれています。
中でも、シアル酸(N-アセチルノイラミン酸)を非常に多く含む天然素材です。
この糖鎖栄養素の働きによって、細胞1つ1つが機能する状態に近づけることが老化や免疫力への希望になる日は近いのではないでしょうか。
参考書籍:糖鎖栄養素 燕窩(ヘルス研究所)