成長ホルモンと聞くと、身長が伸びたり、骨や筋肉を形作っていく子供のためのホルモンと知られています。
でも、成長ホルモンは大人にとっても大切な役割を担っています。それは、体にある物質をエネルギーとして使える物質に変えるはたらきです。
これを「代謝」といいます。
呼吸をしたり、消化・吸収をしたり、排泄をしたり、何もしなくても生きるために身体はフル稼働しています。
臓器や筋肉を動かしたり、細胞を作ったりする身体のはたらきに代謝はなくてはなりません。
私たちが生きていく上で必要なエネルギーを体内で作るための重要な役割を成長ホルモンが担っているんです。
成長ホルモンを促す睡眠とは
成長ホルモンは睡眠している間に分泌されます。
0時から3時までに体脂肪を燃焼させて、脂肪を分解するコルチゾールが3時から6時までに分泌されます。
そのため、0時から6時の間に睡眠を取ることが理想だとされています。
成長ホルモンを促す睡眠のためには、副交感神経を優位に働かせる必要があります。
副交感神経は血管を拡張させたり、心拍数を下げたりと、身体をリラックスさせる働きがあります。
興奮した状態や緊張した状態では質の高い睡眠はできません!
できるだけリラックスした状態を作ることが大切になります。
睡眠の研究は盛んに行われていて、理想的な睡眠や質の高い睡眠については諸説ありますが、いくつか成長ホルモンの分泌を促すための睡眠の方法をご紹介します!
身体を温める食事をする
満腹だと寝られませんよね。なので、寝る3時間前までには食事を終わらせておいてください。
胃や腸が大忙しでは、身体も休まらないので、夜の食べ過ぎは要注意です!
お酒が好きな人は夜中まで延々とおつまみを食べてしまったり、締めのラーメンを食べてしまったり気をつけてくださいね。
ショウガを始めとする根菜類(ゴボウ・大根・人参など)は身体を温める食材として知られています。
お鍋や辛い料理なども身体を温めるためには効果的なので、是非取り入れてください!
寝る前に強い光を浴びない※スマホNG
パソコンやスマホ、テレビなどを寝る前に見ることは避けてください!
眩しい光やブルーライトは交感神経を優位にさせてしまうからです。身体がアクティブな状態になってしまっていては、なかなか寝付けなかったり、深い眠りができなかったりしてしまいます。
寝る2、3時間前にはパソコンやスマホから離れて、本を読んだり、音楽を聞いたり、家族と話したりして過ごしましょう。
あとは、部屋の照明も暗めに調整したり、蛍光灯ではなく間接照明など明るくなりすぎないものを利用するようにすると、身体が寝る準備に入りやすくなります。
寝る1時間前に10分程度お風呂につかる
成長ホルモンの分泌を促す質の高い睡眠のためには「体温の調節」が大切だということがわかっています。
上がった体温が下がる時に寝つきがよくなります。深く眠れて、夜中に目が覚めるなんてこともなくなります。
高齢者が早起きなのは、実は体温の上下差が少ないため眠りが浅くなりがちで、睡眠時間が短くなっているからなんです。
ポイント
お風呂にしっかりと浸かる!
シャワーだけでは身体の表面の温度が高くなるだけで、身体の内部の温度はそこまで上がりません!
40°C程度のお湯に10〜15分浸かると、身体の内部の温度も上昇し、身体が芯からポカポカした感じがするようになります。
温浴効果のある入浴剤を入れるのも効果的です!
どれくらい入れば良いの?
1時間程度で身体の温度は徐々に低くなっていき、睡眠に入りやすい状態になります。なので、寝る1時間前までにお風呂に入るようにしてください!
若さと関係している成長ホルモンをたくさん出すことで、健康な身体を維持することができます。
是非、質の高い睡眠をとって、美容を意識した身体づくりに取り組んでみてください!
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