免疫力が下がると風邪を引いたり、病気になりやすくなります。私たちの身体を健康に保つために腸が元気でいることが大切なんです。
「腸は第二の脳」ということを聞いたことがあるかもしれませんが、腸には脳の次に多くの神経細胞があります。
脳と腸はお互いに交信をし合って、影響を与え合っています。
例えば、脳がストレスを感じると腸へも悪い影響を与えます。その結果、免疫力が落ち、体調を崩してしまうということです。
嫌なことがあると体調を崩しやすくなったりしますよね。あれは、脳が受けたストレスが腸の不調を起こしているためなんです。
腸の持つ超パワー
腸を鍛えれば若返る!?
そんな腸は今注目の研究対象なのですが、若さを保つのに腸内細菌が重要な役割をはたすことが明らかになってきています!
詳しくは解明されていないようですがある実験で、年老いたネズミの腸内細菌を若いネズミの腸に移したら、若いネズミが老いたネズミのようになり、逆に若いネズミの腸内細菌を年老いたネズミに移したら若返ったという実験があったそうです。
長寿の土地としても知られている沖縄県の高齢者と、東京都の高齢者との腸内細菌の違いを調べたところ、沖縄県の高齢者の方がビフィズス菌などの善玉腸内細菌が約10倍多く、ウェルシュ菌などの悪玉菌が100分の1程度だったそうです。
善玉菌と悪玉菌のバランスが良い状態で保たれていると、若さを保つなんらかの作用が働いているのではないかと考えられます。
腸が幸せの元を送り出している!
また、脳内の幸せ物質「セロトニン」の元になる物質を、腸から脳に送っているということもわかってきているようです。
うつ病は脳内のセロトニン量が減ると発症すると言われています。そのセロトニンを作るための物質を腸が送り出しているということは、腸内環境が悪ければ、脳内幸せ物質があまり作られなくなってしまいます。
腸が不調になると他にどんなトラブルが起こるのかをご紹介します!
腸の不調によるトラブル
体臭が臭くなる
腸の不調によって消化吸収が悪くなると、便秘になりやすくなります。便から出る有毒ガスが腸内に溜まると、血液中に吸収されてしまいます。血液の循環と共に有毒ガスが体内を巡り、毛穴などから放出されるとそれが臭いの原因になってしまいます。
太りやすくなる
腸内環境が悪いと、脂肪を燃焼させるために必要な栄養素を摂りこむことができません。そのため、脂肪の燃焼効率が悪くなり、代謝も落ち、むくんだり太りやすい身体になってしまいます。
肌荒れになりやすい
肌を健康に保つためには、肌を作るための栄養がしっかりと届けられている必要があります。
腸内環境の悪化によって、肌の生成に必要な栄養が十分に吸収されなくなってしまうと、肌トラブルになることも。
病気になりやすくなる
腸内の免疫細胞に影響を及ぼすことで、免疫力が低下します。すぐに疲れたり、疲れが取れにくかったり、風邪をひきやすくなったりします。
生活習慣病にもなりやすくなる
腸内細菌がインスリンの分泌や尿酸のコントロールにも影響していることがわかってきており、腸内環境が悪いことによって、糖尿病や高血圧のリスクの高まりが心配されています。
※インスリンとは血糖を下げる働きのあるホルモンです。
便秘になりやすい
腸内環境が悪くなり腸のはたらきが悪くなることで、腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱くなります。
波打つように動くことで、排泄物を対外へと送り出しているのですが、このはたらきが弱くなることで便が腸内に止まり、便秘になってしまいます。
若返りの秘密は腸にあった?!のまとめ
まだまだ解明されていないことが多い謎の臓器ではありますが、幸せ物質や若さに影響を与えることがわかってきています。
腸内の環境を整えることで、便秘や肌荒れなどの悩みから解放されるということもわかりました。
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